社会人の貯金
「毎月いくら貯金すればいいんだろう?」
社会人になると、このような疑問を持つ人は多いと思う。
「毎月3万円は貯金したほうがいい」
このような意見をよく見かけるが、実は貯金額そのものに正解はない。
大切なのは、毎月いくら貯めるかではなく、
収入に対してどれだけ貯められているか(貯蓄率)である。
この記事では、
貯蓄率が重要な理由や年代別・目的別の目安、無理なく貯蓄率を上げる方法について
解説する。
貯金額よりも「貯蓄率」が重要
例えば、次の2人を見てみる。
・Aさん:手取り20万円、毎月5万円貯金
・Bさん:手取り40万円、毎月5万円貯金
どちらも貯金額は同じ5万円だが、状況は大きく異なる。
Aさんの貯蓄率は25%。
一方、Bさんは12.5%である。
つまり、同じ金額でも収入によって価値は全く違う。
だからこそ、「毎月〇万円貯金する」という考え方よりも、
「手取りの何%を貯められているか」を意識することが重要になる。
収入が増えても生活レベルが上がれば、お金はなかなか増えない。
反対に、収入がそこまで高くなくても
高い貯蓄率を維持できれば、資産は着実に増えていく。
理想の貯蓄率はどのくらい?
では、どのくらいの貯蓄率を目指せば良いのか。
目安としては以下のようになる。
・10%未満:少し少ない
・10~20%:平均的
・20~30%:理想的
・30%以上:とても優秀
まず目指したいのは20%である。
手取り25万円なら毎月5万円。
手取り30万円なら毎月6万円である。
20%を継続できれば、年間ではかなりの資産形成につながる。
もちろん、実家暮らしや一人暮らし、子育て世帯など生活環境によって
適切な数字は変わる。
そのため、「必ず20%でなければならない」というわけではない。
あくまで目標として考えることが大切である。
自分もまずは20%である5万円を貯金している。
数十円単位だと続かないと思ったため大体の目安として考えている。
貯蓄率30%以上なら資産形成はかなり早い
もし30%以上貯められているなら、とても良いペース。
例えば手取り30万円の場合、
毎月9万円を貯められるため、年間では108万円になる。
さらに、このお金をNISAなどで長期投資すれば、
お金自身が働いて資産を増やしてくれる。
資産形成では、「貯蓄」と「投資」を組み合わせることが非常に重要である。
高い貯蓄率を維持できる人ほど、
投資に回せるお金も増えるため、将来的な資産形成のスピードも大きく変わる。
貯蓄率ばかりを追い求める必要はない
一方で、貯蓄率だけを追い求めるのもおすすめしないし自分もしない。
例えば、
・趣味を我慢する
・友人との食事を断る
・旅行に全く行かない
このような生活では長続きしない。
お金は使うためにある。
人生を楽しみながら将来にも備えることが大切である。
「毎月20%は貯めて、残りは自由に使う」
くらいのバランスが、多くの人にとって続けやすいと思う。
継続できる仕組みを作ることが、何よりも重要である。
貯蓄率を上げるコツ
貯蓄率を上げるには、節約よりも仕組み化が効果的である。
①先取り貯金をする
給料日に自動で貯金口座へ移すよう設定する。
残ったお金で生活するようにすると、自然と貯金できる。
視覚的にここまでしか使わないと思うことも無駄に使わなくするコツである。
②固定費を見直す
一度見直せば効果が続くのが固定費である。
例えば、
・格安SIMへの変更
・保険の見直し
・サブスクの整理
・電気・ガス会社の変更
毎月数千円でも、年間では大きな差になる。
③収入を増やす
支出を減らすことには限界がある。
そのため、
・資格取得
・副業
・転職
・昇給
など、収入を増やすことも重要。
収入が増えても生活レベルを急に上げなければ、貯蓄率は自然と高くなる。
④投資を活用する
生活防衛資金を確保したら、余剰資金は投資も検討する。
現在ではNISAを利用すれば、運用益が非課税になる。
長期・積立・分散を基本に資産運用を続けることで、
貯金だけでは得られない資産形成が期待できる。
ただし、投資には価格変動のリスクがある。
生活費や近いうちに使う予定のお金まで投資に回すのではなく、
無理のない範囲で続けることが大切である。
まとめ
毎月の貯金額に正解はない。
大切なのは、
「毎月いくら貯めたか」ではなく、「収入に対してどれだけ貯められたか」。
まずは貯蓄率20%を目標にし、余裕があれば30%を目指してみる。
そして、貯めるだけでなく、
NISAなどを活用した長期投資も取り入れることで、
より効率的な資産形成につながる。
無理な節約で生活の満足度を下げる必要はない。
自分に合ったペースで貯蓄率を高め、
将来の安心と今の充実を両立できる家計を目指していこう。


