守るだけでは増やせない
年金や税金のことを調べていく中で、ひとつの違和感がずっと残っていた。
守ることは大事。
減らさない工夫も必要。
でも、それだけで本当に足りるのか。
ふるさと納税で少し得をして、年金の仕組みを理解して少し納得して。
それでも、どこか満たされない感覚があった。
その理由はシンプルだった。
「そもそも、増やす元のお金が少ない」
どれだけ節税しても、どれだけ制度をうまく使っても、
元となる収入が小さければ、増えるお金にも限界がある。
ここで初めて、はっきりと思った。
「稼ぐ力が必要だ」
今の生活を続けるだけで、本当に稼ぐ力は身についていくのだろうか
投資は、お金を増やす手段。
節税は、お金を守る手段。
でも、“生み出す力”は別にある。
そこに気づいた瞬間だった。
たしかに、投資を続ければ資産は増えていくかもしれない。
でも、よく考えると今の自分が投資に回せる金額にも限界があった。
月に数万円積み立てることはできても、元になる収入が急に何倍にも増えるわけじゃな
い。
もちろん焦る必要はないとも思っている。
長期投資は時間を味方につけるものだし、少しずつ積み上げていければいい。
でも、自分の中でずっと引っかかっていたことがあった。
「このまま同じことを繰り返しているだけで、本当に理想に近づけるのか?」
なんとなく毎日働いて、給料をもらって、余ったお金を投資する。
もちろん間違った生き方じゃない。
むしろ、それだけでも十分立派な生き方だと思っている。
でも、自分が目指していたのは、「ただ安定した生活」だけじゃなかった。
もっと自分で選べる人生だった。
行きたい場所に行ける。
やりたいことを選べる。
お金を理由にして何かを我慢しなくてもいい。
そんな人生を考えた時に、今のままだと少し足りない気がした。
稼いでいる人は何をやっているのか
じゃあ何が必要なんだろう。
その答えを探している時に、YouTubeやブログでいろんな人の働き方を見るようにな
った。
副業をしている人。
プログラミングをしている人。
Web制作をしている人。
最初は単純に「すごいな」という感覚だった。
自分はパソコンには弱いし副業ってなんとなく家でコツコツ仕事をし少額を稼ぐものと
いうイメージがあった。
でも見ていくうちに、全員に共通していることがあることに気付いた。
それは、
「会社からもらう給料以外にも、自分で価値を作っている」ということだった。
その瞬間、自分の中で少し考え方が変わった。
それまでは、
自分自身を「価値を生み出す存在」として考えたことがなかった。
「自分には何ができるのか」
「自分にしかない強みは何か」
そう考える発想自体が衝撃だった。
今まではただ働きお金をもらい生活するだけの人生。
「何を体験をして何を得てきたのか」
「周りとは違う自分自身の資産価値とは何か」
考えるようになった。
自分の価値を生かす2つの道
医療×ITという選択肢
そんな中で目に入ってきたのが「IT」という分野だった。
最初の印象はシンプルだった。
「稼げそう」
正直、それが目に入るきっかけだった。
でも調べていくうちに、ただ収入が高いだけじゃないことを知った。
スキル次第で働き方を変えられる。
場所に縛られない働き方もできる。
実力がそのまま評価に繋がる世界。
そして何より、自分の力で“価値を生み出している”感覚が強い。
これまでの自分にはなかった感覚だった。
そこで考えた。
「医療 × IT」という選択肢。
自分は医療職の立場で現場に携わっている。
医療の知識があるからこそできること。
現場を知っているからこそ分かる課題。
そこにITの力を掛け合わせることができれば、
自分にしかできない価値が作れるんじゃないか。
医療系はIT化が遅れていると言われることをよく目にする。
実際に現場にいると、その言葉に少し納得する部分もあった。
毎日同じような入力作業を繰り返したり、確認作業に時間がかかったり、
紙や手作業がまだ多く残っている場面もある。
もちろん、人の命に関わる仕事だから簡単に新しいものを導入できないのは当然だと思う。
しかし、少しのミスも許されない世界だからこそ、安全性や正確性が何より優先される
ことも事実。
「もっと効率よくできること」はあるんじゃないかとも感じていた。
もし少しでも業務の負担を減らせたら。
もし作業時間を短くできたら。
その分、患者さんと向き合う時間を増やせるかもしれない。
そう考えた時に、
自分の中で「医療×IT」という考え方が少しずつ大きくなっていった。
ITは単純に「稼げそうなもの」ではなくなっていた。
「自分だからこそできることがあるかもしれない」
そう思い始めていた。
ただ、当然簡単な道ではない。
ITの知識はゼロに近い。
パソコンも得意とは言えず、タイピングも遅い。
WordやExcelもほとんど分からなかった。
そこでもう一つの道を始めてみようと思った。
ブログという選択肢
自分には何か特別なスキルがあったわけじゃない。
プログラミングができるわけでもない。
パソコンが得意なわけでもない。
ITの知識もほとんどなかった。
だから最初は、何から始めればいいのか分からなかった。
調べれば調べるほど、いろんな副業が出てくる。
プログラミング、Web制作、動画編集、デザイン。
どれも面白そうに見えたし、どれも難しそうに見えた。
正直、自分に何が合っているのかも分からなかった。
でも、その中でひとつ思ったことがあった。
まずは、パソコンに慣れることから始めよう。
どんなことをやるとしても、パソコンを使うことは避けられない。
キーボードを打つことも、調べることも、文章を書くことも、全部土台になる。
まずは自分のことを発信し伝えることの大切さを学びたいと思った。
そこで始めたのがブログだった。
最初から収益化だけを目的にしていたわけじゃない。
もちろん、「稼ぐ力」を身につけたいという気持ちもあった。
でも、それ以上に「パソコンを使えるようになりたい」という気持ちの方が大きかった。
文章を書く。
タイピングをする。
分からないことを調べる。
調べたことを、自分の言葉でまとめる。
まずは自分の言葉で発信することを心掛けることにした。
社会人最初のボーナスの使い道はパソコン
3月、社会人になって初めてもらったボーナス。
自分の会社は年に1回のボーナスのため社会人最初のボーナスである。
買ったものは、13万円のノートパソコンだった。
閉店前に駆け込み新生活応援セールでの衝動買いだった。
正直、少し迷いもあった。
安い買い物じゃない。
もっと他に使い道もあったと思う。
でも、このお金は「未来のため、自己投資のため」と決めた。
遊びでもなく、消費でもなく、自分への投資として。
パソコンを手に入れたからといって、すぐに何かができるわけじゃない。
むしろ、スタートラインに立っただけだ。
「2〜3年で、土台を作る」
すぐに結果が出るものじゃない。
だからこそ、時間をかけて積み上げる。
ブログを書く。
パソコンに触れる。
少しずつITの知識を身につけていく。
遠回りに見えるかもしれない。
それでも、自分はこの道を選んだ。
理由はシンプルだった。
「これなら続けられる」と思えたから。
結局、どんなスキルも続かなければ意味がない。
投資を始めて、お金を増やすことを知った。
税金を学んで、お金を守ることを知った。
年金を通して、制度の限界も知った。
しかし根本で大事なことはーー
「自分で稼ぐ力」だということ。
積み上げていくこと
だからまずは、できることから。
小さくてもいい。
遅くてもいい。
積み上げていく。
今はまだ何者でもない。
ITの知識も少ないし、できることも多くない。
でも、投資を始めた時も同じだった。
最初は何も分からなかった。
それでも少しずつ学んで、少しずつ前に進んできた。
だから今回も同じだと思っている。
未来がどうなるかは分からない。
でも、何もしなければ何も変わらない。
だから今日も、キーボードを打つ。
毎日小さな一歩を積み上げながら、少しずつ未来の自分を作っていく。


