【体験】#10 “年金”に疑問を持った日

ストーリー

「本当に払う意味あるのか」

 

投資を始めてから、

お金について考える時間が増えた。

 

今までは「毎月給料が入って、生活できればそれでいい」と思っていた。

 

資産形成や税金のことを調べていく中で、

次に気になったのが「年金」だった。

 

最初に浮かんだのは、シンプルな疑問だった。

「これ、本当に払う意味あるのか?」

 

給料明細を見るたびに引かれている、厚生年金。

特に意識していなくても、毎月当たり前のように差し引かれている。

 

税金や社会保険料と同じで、

「そういうものなんだろう」と思っていた。

 

でも投資を始めてからは違った。

 

自分のお金に意識が向くようになると、

今まで見えなかった数字が急に気になり始める。

 

改めて金額を見ると、かなり大きい。

 

毎月しっかり引かれている。

1回だけではなく、働いている限りずっと。

 

金額をしっかり見てみると、決して小さくはない。

 

むしろ、「これがなければ…」と思ってしまうくらいの額だった。

 

旅行にも行ける。

趣味にも使える。

投資に回せば、将来もっと増えるかもしれない。

 

そう考えると、

年金という存在に少しずつ興味を持つようになっていった。

 

もうひとつの年金

 

そんなある日、母から連絡が来た。

「20歳からの年金、ちゃんと払ってる?」

 

正直、一瞬よく分からなかった。

「いや、もう給料から引かれてるけど…?」

 

そう思って調べてみると、そこには“国民年金”というもう一つの存在があった。

 

厚生年金とは別に、支払う必要がある制度。

 

場合によっては、自分で支払う制度。

そして、その金額も決して軽くはなかった。

 

ここで初めて、日本の年金制度がひとつじゃないということを知った。

 

違いなんて全く理解していなかった。

 

お金について学んでから強くなった違和感

 

制度としては、国民年金と厚生年金。

名前は知っているし、なんとなく「将来もらえるお金」というイメージもある。

 

でも、その中身をちゃんと理解しているわけじゃない。

それなのに、毎月お金だけは確実に減っていく。

 

投資を始める前なら、

ここまで気にしなかったと思う。

 

でもお金について知っていくと、どうしても疑問が出てくる。

自分は今、将来のために投資している。

少しずつでも資産を増やそうとしている。

 

将来自分のお金で生活できるように準備をしている。

 

それなのに——

「なんで今、このタイミングで強制的にお金を払ってるんだろう?」

 

しかも

自分で止めることはできない。

 

もしこのお金がなければ、

もっと投資に回せる。

もっと自由に回せる。

もっと今を楽しめる。

 

たぶん同じように感じている人はかなり多いと思う。

 

特に若い世代ほど、

年金に対して前向きなイメージを持ちにくい気がする。

 

将来、本当にもらえるのか

 

年金について調べると、必ず出てくる話がある。

「将来、本当にもらえるのか」という問題だ。

 

将来もらえるとは言われている。

 

でも、いくらもらえるのかはよく分からない。

制度がこのまま続く保証もない。

 

ニュースでは、少子高齢化の話が何度も出てくる。

現役世代が減って、高齢者が増えている。

年金制度が厳しくなる。

支給開始年齢が上がるかもしれない。

 

そんな話を聞くたびに不安になるし、

そういう話が出てくること自体で

「払いたくない」と思うようになるのは当たり前のことだ。

 

しかも「将来いくらもらえるか」もよく分からない。

 

そして何より——

自分が何歳まで生きるかなんて、誰にも分からないし自分でも分からない。

 

もし長く生きれば、もらえる金額は増えるかもしれない。

でも、もしそうじゃなかったら?

 

そう考えたときに、

「これって、本当に自分にとって意味のある支払いなのか?」

という疑問が強くなっていった。

 

年金の役割って?

 

正直、「できるなら払いたくない。」

その分を投資に回した方がいいんじゃないか。

 

そんなふうに思っていた。いや誰もが思うのではないか。

このお金なければもう少し浪費、遊びに使えるのではないか。

 

お金を働かせる感覚を知ると、

「今使える資金」の価値がかなり大きく感じる。

 

だから年金に対して、

どこか、”とられている感覚”があった。

 

ただ、このまま感情だけで判断するのも違う気がして、少しだけ調べてみることにした。

 

そこで初めて知ったのは、年金の本当の役割だった。

 

年金は、ただ老後にもらうお金じゃない。

・老後に受け取る「老齢年金」

・病気やケガで働けなくなったときの「障害年金」

・万が一のときに家族に残る「遺族年金」

 

つまり、将来のための貯金というより、

“もしも”に備える保険に近い仕組みだった。

 

これは正直、かなり大きな気づきだった。

特に印象に残ったのは、障害年金の存在。

 

もし今、自分が働けなくなったらどうなるか。

収入はゼロになる。

でも、生活は必要。家賃も食費も光熱費も払えなくなる。

生活は一気に苦しくなる。

 

そんなときに、継続的にお金が支給される可能性がある。

 

今までは、「年金=老後」というイメージしかなかった。

実際は、人生の途中で起こるリスクにも備えている。

 

そう考えると、「ただの損か得か」で考えるものではないと感じた。

 

投資と年金は”役割が違う”

 

投資は、お金を増やすためのもの。未来の資産を作るもの。

年金は、リスクに備えるためのもの。

 

同じお金でも、役割がまったく違う。

 

投資だけではカバーできない部分がある。

どれだけ資産を作っていても、突然働けなくなる可能性はゼロではない。

 

人生は何が起こるか分からない。

 

そう考えると、年金制度にも一定の意味はあるんだと思った。

 

そこを理解して、ようやく少しだけ納得できた。

 

モヤモヤは残る

 

それでも、モヤモヤが完全に消えたわけではない。

 

やっぱり、「今使えるお金が減る」という事実は変わらない。

 

今の生活。

将来のための投資。

そして、強制的に引かれる年金。

 

すべてをバランスよく考えるのは、思っていたより難しい。

 

現実には、

限られたお金の中でバランスを取らなければいけない。

 

これは思っていた以上に難しかった。

 

お金って、ただ稼げば終わりじゃない。

 

どう使うか。

どう守るか。

どう残すか。

 

そこまで考えて初めて、

「お金と向き合う」ということなんだと思う。

 

最後に

 

投資を始めなければ、

年金についてここまで考えることはなかったと思う。

 

給料から引かれていることすら、

深く意識しなかったかもしれない。

 

でも今は違う。

 

お金を増やしたいと思ったことで

「守ること」や「備えること」についても考えるようになった。

 

そして気づいたことがある。

 

お金の不安って、知識がない時ほど大きい。

逆に、少し理解するだけでも見え方は変わる。

 

もちろん完全に納得しているわけではない。

不安、モヤモヤもある。

 

でも、それも含めて、お金と向き合うということなんだと思う。

 

だから、

これからも自分なりに学びながらお金について考えていきたい。

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